活動実績

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2025/6/25(水) 「柔らかさ×力強さを両立した次世代空気圧アクチュエータ」令和7年度 大学等研究者のミニシーズ発表会を開催しました。

 OI-Startは、公益財団法人岡山県産業振興財団(ものづくり支部 岡山県企業と大学との共同研究センター)と共催で、6月25日、「令和7年度 大学等研究者のミニシーズ発表会」を岡山大学共創イノベーションラボ(KIBINOVE)にて開催し、県内企業、自治体等から16名が参加しました。 

ご講演は、岡山大学 学術研究院 環境生命自然科学学域 バイオロボテックス学研究室の下岡綜助教による「柔らかさ×力強さを両立した次世代空気圧アクチュエータ」をテーマに、研究成果が紹介されました。 

 アクチュエータとは、電気信号などの入力をもとに動作を生み出す装置であり、産業ロボットや医療機器などに広く活用されています。中でも空気圧を利用したソフトアクチュエータは、柔軟性や安全性の高さから、近年注目を集めています。 

 今回紹介されたのは、従来の課題であった「変形できても出力が弱い」「高出力だが高圧が必要」といった問題を克服する、長変位・高出力型のソフトアクチュエータ「EFPA(Extended Flat Pneumatic Actuator)」。EFPAは構造と材料を工夫することで、柔らかさと力強さを両立。さらに、低圧で駆動しながらヒステリシス(動作の遅れ)が少なく、高精度で繊細な制御が可能である点も特長との説明がありました。 

この技術は、医療・介護分野でのロボットやウェアラブルデバイスへの応用など、多様な展開が期待されています。 

 講演では研究内容の紹介に加え、現在の課題として、材料の選定や成形技術、制御系との連携といった点が挙げられました。、講演後には、実際のアクチュエータを用いたデモンストレーションが行われ、その力強くしなやかな動きに多くの参加者が関心を寄せていました。参加者とのディスカッションでは、具体的な応用可能性や今後の研究に向けた意見交換が活発に行われました。 

下岡先生のご講演の様子

アクチュエータを用いたデモンストレーション

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